調教負荷と回復
負荷が適性か?過負荷でないか?疲労残りは?
Horsecallシステムは、心拍間隔データに基づいて調教負荷の状態と、馬体の回復を解析する機能を有しています。 30,000件以上の調教データに基づいて、追い切り、キャンター毎に調教負荷分布を解析、毎回の調教がどの程度の負荷に相当するかを表示します。さらに調教区分・馬齢に基づいた標準データと対比したグラフで、調教負荷と回復を容易に比較できます。 赤色の線が標準的な負荷と回復カーブであり、これよりも上側であれば負荷は軽く、回復も速い事を示し、逆に赤色の線よりも下側では負荷は強く、回復も時間を要する事を示します。
調教負荷と回復の標準データは、Horsecallの膨大なデータベースに基づいて算出されます。追い切り・強め、追い切り・馬なり、坂路、キャンターと異なる調教形態に対して、個々に標準データを算出し解析を行います。 この調教負荷・回復の評価は、厩舎毎の平均や馬毎の時間推移でも解析する事もできます。 プロスポーツの負荷と回復の把握と同じように、高度な解析技術で競走馬の調教状態を把握します。
心肺と馬体コンディション把握
調教終了後、即座に心肺力、回復力、疲労回復度合を10段階で評価
Horsecallシステムでは、調教が終了すると即座に心肺・馬体回復といったコンディションの評価と疲労負荷、回復状態の評価が表示されます。
この10段階評価の標準設定は、膨大な調教データベースに基づいて各測定値の偏差値を計算し、10段階の評価として表示します。
心肺の負荷への耐性能力、馬体の回復能力が高く、一方で疲労度合いが小さく、回復も良好であれば、競走馬は絶好のコンディションにあると言えます。
コンディション評価は、ピーク速度からの心拍の戻り曲線の鋭さ、負荷後の心拍の戻り下限値、そして初期の心拍低下が下限に達してからの心拍の回復曲線から算出した値と、Horsecallデータベースでの分布から算出されます。 馬毎の時間経過での変動により、調教効果と体力の増強など、馬体の変動が把握できます。